糖尿病とは
膵臓から分泌されるホルモンのひとつにインスリンがあります。これは、血液中の血糖値を調整する役目を担っています。糖尿病は、何らかの原因でインスリンが不足したり、きちんと機能しなくなり、細胞内にブドウ糖をうまく取り込めなくなる慢性疾患です。その結果、血液中に流れるブドウ糖が増えて高血糖になり、様々な合併症を引き起こします。
特に注意しなくてはならないのが、失明する危険のある糖尿病網膜症、尿毒症や腎不全を併発しやすい糖尿病性腎症、神経の異常や壊疽の原因となりうる糖尿病性神経障害です。これが糖尿病の3大合併症と言われています。糖尿病性腎症では、腎臓の機能が著しく低下し、血液透析が必要となることもあります。そうすると、1週間のうち3日程度は半日がかりで人工透析を受けなくてはなりません。
このような症状の方は
本院をご受診ください
- 健康診断などで「血糖値が高い」と指摘された
- 喉がよく渇く、水をよく飲む
- 尿の回数が増えた、尿のにおいが気になる
- 体重が急激に増加、または減少した
- 最近、疲れやすくなった
- 満腹感が得られない(いくらでも食べられる)
- 手足がしびれる
- 足がむくむ
- 皮膚が乾燥して痒い、皮膚に出来物ができやすくなった
- やけどや怪我をしても、あまり痛みを感じない
- 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
- 視力が落ちてきた、目がかすむ
- 意識が混濁することがある
- など
糖尿病の治療
糖尿病を一旦発症してしまうと、現在の医学では完治させることが出来ませんので、一生つきあっていく必要があります。但し、糖尿病そのものは治せなくても、血糖値を正常に保ち、それと同時に体重や血圧なども良好な状態に保つことにより、糖尿病による合併症を軽減することは可能です。
まずは食事療法と運動療法を並行して行います。これだけで血糖値が正常になる患者様も多くいらっしゃいます。しかし、既に糖尿病が進行している場合や、食事療法などで血糖値などが改善しなかった場合は、内服薬などによる薬物療法が必要になります。